しばらく…かなり…放置してました。
こっちに当面近況書いていきます、パプアニューギニアネタも含めて。
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もうすっかり時間が経ってしまったのだが…月曜日、久しぶりに東京へ。
パプアへと再びシニアボランティアとして旅立つ黒田さんご夫妻を見送るために、東京駅から成田エクスプレスに乗り込み、お2人と同期の小嶋君と合流。今度は本島のマウントハーゲンへと向かうお2人の無事を祈りつつ、固く握手。
お2人と別れた後、小嶋君と吉川邸へ。久しぶりに深夜まで飲み語らう。なんだかO.L.S.H.の吉川さんの家に戻って来たような(もちろん全然違う素敵なマンションだった、素敵な奥さんもいたし)そんな錯覚に陥る。
吉川邸の窓からは都心の灯りが広がり、僕らは改めて日本に帰って来ているのだと思いつつ、その灯りの向こう、夜空の向こうには黒田さんを乗せた飛行機が一路パプアへ向けてフライトを続けていることに、不思議な気持ちになる。
日本にこうして帰って来ているのに、どうして帰っている気がしないんだろう。僕らはいつも隊員同士を思い、そして任地の友を思い、そしてまだ見たことも無い、足も踏み入れても居ない国の人々のことを思う。家族を思い、友を思うように、僕らはまだ知らぬ国の人々を思う。そんな話を3人で延々としてしまった。
久しぶりの更新…。ようやく家でテレビをゆっくり見ることができた。水木しげるさんのパプアニューギニアでの体験をドラマ化したNHKの作品。実は当初はあまり期待していなかったのだが、香川照之の迫真の演技にぐいぐいと引き込まれ、更にジャングルの中で次々と兵士たちが命を失っていくシーンが続く。
僕はいつも任地のジャングルの村々を訪ねるたびに、「この村にも日本兵がよくやって来た」「うちの庭から日本兵の遺品が出て来た」といった話を訊かされた。ジャングルの中を歩くたびに、「この森を兵士たちはどんな思いで歩いていたのだろう」と思いを馳せるたびにいつも胸に込み上げて来る悲しみを感じていた。
ドラマの中で「ワランゴイ」「セント・ジョージ」という見知った土地の名前が出てくるたびに、実際に僕がこの目で見て来た、この足で歩いて来た土地の、あのひどく暑い風が、鳥や虫の鳴き声が聞こえてくるような、そんなデジャブを感じてしまった。
そして僕は今、こうして日本に居る。戦争はほんの62年前のこと。無事に帰って来れた僕と、今でもパプアのジャングルに眠ったままの日本人。僕らパプアを、戦地を見て来た人間には「伝えるべきこと」がある、と僕は思う。
マダンでたまたま出会った、水木しげるさんのあの姿を、思い出した。「伝えるべき」ものを背負っている人の姿には、常に「生きるチカラ」が溢れている。
パプアの全国紙Post Courierによると、東ニューブリテン州の開発局に配属されている、西森協力隊員が地元住民を対象に「石けん作り」講習会を開催した所、80人も参加したとのこと!すごい!!僕らの清掃活動だって80人は集まらなかったもんね。これはココナッツオイルを使っての石けん作りということで、地元の特産品を生かしてのアイディア!
他の隊員たちも参加したようで、かつて僕らが先輩、後輩隊員一丸になって様々取り組んで来たことがこうしてまた後輩たちがそれぞれのアイディアでより発展させていくところに、僕は彼らの活動を応援したいし、とてもとても尊敬し、うれしく思うのである。
参加者が「村に帰って皆に伝えたい」と語ったコメントも掲載されており、これこそがまさに僕らの活動の目指す姿!開発局ではこれからもこの種の活動を続けるということなので、ますますの彼らの活躍を期待したい!! 協力隊員、頑張ってます。
我が東ニューブリテン州での国会議員選挙は争乱も無く無事に終了したようだが、なんと隣州、西ニューブリテン州で東ニューブリテン州出身の人々がトラブルに巻き込まれているとのニュースが今朝のPost Courierで報じられている。
なんでも落選した議員を支持しなかった、東ニューブリテン州出身者の住む居住区に、その議員を支持する西ニューブリテン州の人々が怒って攻撃を仕掛け、2人が大けが、20人以上が負傷するという事態になったとのこと。この東ニューブリテン州の人々は、ココヤシ油の精製会社の社員たちということで、経済的あるいは土地の所有権などを巡っての昔からの因縁も絡んでいるようだ。
この争乱はホスキンス空港周辺にも影響を及ぼし、空港の滑走路に穴が掘られ、我が東ニューブリテン州との行き来をするエアニューギニーがフライトをキャンセルした他、西ニューブリテン州の州都キンベにあるホテルやバスなどの交通機関もストップしてしまったそう。
いやはやキンベには協力隊員たちも派遣されているので、しごく心配な所である。
確かに東ニューブリテン州と西ニューブリテン州の人々は「仲が悪いな」というのは、僕は日々感じることが多かった。特にマスクフェスティバルなど西ニューブリテン州からも参加者が来るたびに、彼らのパフォーマンス時間の長さや、その扱いに対して、明らかに「差別」が存在していたことはひしひしと感じていたし、彼らからも「苦情」のコメントを何度も話されたことがある。
今回の争乱も、根源はその「部族間」の不和に基づくものなのだろうが、経済的、あるいは物質的な「格差」に対する不満の爆発とも言えるわけで。「格差」は開発途上国では、先進国よりずっと深刻な問題なのである。
今朝の全国紙The Nationalによると、パプアの国会議員選挙、我がココポ選挙区の「常勝」議員で、これまでに外相や財務相など要職を歴任してきたRabbie Namaliu 氏が Patrick Tammur氏に逆転、敗北し議席を失ったと大きく報じられている。
なんでもRabbie氏の住む地域に住む女性は皆涙を流し、男性も首をうなだれているとのこと。今回の票差が実に427票と「僅差」であったこともショックを大きくしているそうだ。
今回勝利を収めたPatrick Tammur氏の父親はかつて三度選挙に臨み、その度にRabbie氏に打ち破れていたそうで、今回の勝利については「ささやかな仕返し」とコメントしている。
僕自身はRabbie氏にいろいろと取材の折に世話になったこともあり、少々残念な気もしないでもないが、25年間という彼の議員生活もそろそろ「交代すべき」と住民たちが判断したのならば、これをきっかけに新しいココポの政治が始まることを期待したい。
写真は落選してしまったRabbie Namaliu。
今年も我がイーストニューブリテン州恒例のマスクフェスティバルが昨日から開催されたと、全国紙The Nationalが報じている。
精霊トゥブアンが船で海上を移動する、フェスティバルの開幕を告げる儀式「キナヴァイ」から今年の祭りも始まり、お隣ニューアイルランドやブーゲンビル、本島東ハイランドからのダンスグループがそれぞれの伝統のダンスを披露した、とのこと。ただしパプアも天候が思わしくないようで、東セピック、マダン、モロベなどからのグループは到着していなかったよう…このままやって来ない可能性も。観光客もまだオープニングとあって少なめと報じられている。
日本からはどうしても飛行機の便の関係で日曜の朝入り、というお客が多くなる。きっと金曜の今日辺りからは、オーストラリアやニュージーランドからのお客も詰めかけるはず。更に協力隊員も全国から駆けつけたりもするだろうし。…でもふと思った、いつもの我がラジオ局の現場中継、今年はどうしてるんだろう? 選挙の開票特番で結構人も機材も使われているような気がするのだが…。そろそろ久しぶりに局に電話でもしてみたいなあ。
写真は僕が出掛けた隊員生活2年目での「キナヴァイ」。
今朝のパプアの全国紙Post Courierに我が東ニューブリテン州の各選挙区の、国会議員選挙最新情報が掲載されていた。
まずは僕も何度か取材の帰りに送ってもらったRabaul選挙区のAllan Maratが857票でトップを走る。Kokopo選挙区はこれまたよく取材で世話になったRabbieu Namaliuが568票でトップに立っている。とここまでの2人のトップは予想通り。
でもって、これまた何度も取材をさせてもらい、且つパーティーやらでよく一緒に食事をしたPomio選挙区のPaul Tienstenが苦戦、なんと現在3位。さらにGazelle選挙区ではOISCAの取材に行くと必ずインタビューに登場していたSinai Brownが2位。
個人的にはそれぞれの候補に、それぞれの思い出があるわけで、当選してほしい人、当選してほしくない(怒られるかな!?)人もいるわけで。日本に帰国してもう1年以上が経つのに、まだこうした報道を読むたびに、なぜかわくわくしてくる。今頃RENBの選挙放送スタッフもきっと大忙しなのだろう…なんて人ごとじゃあない、今日は日本の参議院選挙告示日だったもんね。さあ僕もここ軽井沢町から1票!投票に行かなくちゃ。
様々な混乱が各地で伝えられているパプアニューギニアの選挙だが、
我が東ニューブリテン州では、順調に明日開票の運びとなったようだ。
学校や大学を使って明日から開票が始まるが、その各開票を集計する中央選管が
なんと我がラジオ局RENBに設けられると、今朝の全国紙The Nationalが伝えている。
僕が任地を離れる時に、州政府の情報広報セクションがラジオ局の中に「引っ越し、同居」する形になっていたので、今回の選挙開票についても本部が設けられることになったわけだろう。これなら情報は確実に報道できる、なにせ同じ屋根の下だもんね、スタジオと本部が。
開票にはおよそ6日間かかると見込まれ、朝8時から夕方5時までRENBで逐一、開票状況を報道するとのこと。各開票所のスタッフも既に「練習」を終えたとのこと。うーん、どんな放送になるか、楽しみだなあ、日本でも聞こえれば良いのだが。久々に短波ラジオのスイッチを入れてみよう。…ちょっと選挙放送の現場にいたかった気もするなあ。
パプアでの暮らしで一番身に染みて大切だと分かったことが「歯磨き」。歯の治療をするには地元ココポでは十分な医師がいない、ということで首都に上がらなくてはならない。年に1度の隊員総会が近づいた1ヶ月前から、タイミングを合わせたように歯痛に悩まされた僕は、正露丸を歯に詰めたり、バッファリンを飲んだりと、なんとかかんとか痛みをやり過ごしたが、正直「しんどかった」。首都で治療ができたときには、心の底から「歯を大事にしよう」と思った。
そんなパプアでも、全世界を騒がしている中国製の歯磨き粉の問題は深刻な様子。今朝の全国紙Post Courierによると、パプアでの中国製歯磨き粉の販売が禁止となったとのこと。
僕自身はパプアに居た時はオーストラリア製あるいはインドネシア製のものを使っていたので、中国製の歯磨き粉と言われても、いまいちピンと来ないのが正直なところ。ちなみにオーストラリア製のものは値段はアジア製の物より少し高めだったが、意外と変な甘さも無く、すっきりとした香りが気に入っていた。帰国してもしばらくはパプアから持ち帰っていたものを使っていたりもして。
ビートルナッツを噛む時の石灰ですぐ歯がダメになってしまう人が多いパプア人だが、歯磨きはどんな田舎の村でも皆一生懸命していた姿を思い出す。ちゃんと歯ブラシ、歯磨き粉がある家が多かった気がする。歯科治療のままならない開発途上国でもあるパプア、今回の問題で人々の歯の健康状態が悪化しないことを祈りたいのだが。